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④火の国アゼルバイジャンとゾロアスター教

こんにちは。

前回に続き、アゼルバイジャン旅行の記録です。

③バクー旧市街の素敵なレストランとケーブルカーアゼルバイジャンバクー市内観光Part2. 旧市街の素敵なレストランとケーブルカーでバクー市内を一望できる丘の上へ!...

アゼルバイジャン3日目の朝。ホテルの朝食には本場のカスピ海ヨーグルトがありました!!

もっちりしていて逆さまにしても垂れてこない!

 

さて、アゼルバイジャン3日目はゾロアスター教の寺院に行ってきました!

ゾロアスター教徒いう宗教をご存知でしょうか? 私はむか〜し社会の教科書の隅っこに載っていたのを何となく覚えていたのですが、鳥葬という独特のお葬式をする宗教として掲載されていました。

何となく怖いイメージしかなかったのですが、せっかくアゼルバイジャンを訪れたので行ってみることに!

ゾロアスター教は拝火教(はいかきょう)とも呼ばれ、紀元前1500年~1000年頃に古代ペルシャ(現在のイラン)で成立した宗教で、世界最古の一神教の一つです。

ゾロアスター教では火が神聖視され、火を通じて「善の神」アフラ・マズダの存在を感じるとされます。

そのため、火を灯し続ける火の寺院があり、アゼルバイジャンには「火の神殿」(アテシュギャーフ)が現存しています。

今回はそのアテシュギャーフ・ゾロアスター寺院(Atashgah Zoroastrian Fire Temple)に行ってきました。

アテシュギャーフ寺院はアゼルバイジャンの首都バクー近郊のスルフタニ村にある古代の火の寺院で、「火の神殿」としても知られています

バクー中心部からは車で25分程。

KASSA(チケット売り場)で入場チケットを買います。(お土産やさんの横)

入場料は大人9マナト(約815円)。12歳以下は無料。

コチラが寺院の入り口。

ゾロアスター教徒やヒンドゥー教徒によって17~18世紀に建てられたと考えられており、神聖な火を囲む独特の構造が特徴です。

見学用の通路もしっかりあります。ベビーカーで入っている人も何人かいました。

寺院の中央にある建物の中には・・・

信仰の対象である燃え続ける火を祀った火の祭壇があります。

アゼルバイジャンは天然ガスや石油資源が豊富で、天然のガスが地表に湧き出て自然に燃え続ける火が見られます。

そのため、火を信仰の対象とするゾロアスター教徒が集まってきたそうです。

火の祭壇はガスの噴出口の上に建てられており、天然ガスが燃える火が絶えず灯されていました。

現在、天然ガスは一時的に停止していましたが、復元され、観光客が訪れると人工的に火を灯す仕組みになっているそうです。

中央の祭壇以外にもいくつか火の祭壇があります。

寺院は四角い中庭とそれを囲む回廊で構成され、回廊の各部屋には宗教的な行為や巡礼に関わる展示が行われています。修行僧たちはここで瞑想や儀式を行っていたとされています。

アテシュギャー寺院はゾロアスター教だけでなく、インドからのヒンドゥー教徒の巡礼者も訪れていたため、異なる信仰の要素が混ざり合っています。

そのため、寺院内にはヒンドゥー教のシンボルやデーヴァナーガリー文字(サンスクリット)が刻まれた碑文も残されています。

せっかくなので冒頭で触れた「鳥葬」についても解説します。

ゾロアスター教において、遺体は不浄とされ、土や火といった自然の要素に触れることで、それらを汚してしまうと考えられます。

そこで、遺体を地上や火葬で処理せず、天に還すという形で自然と調和させる鳥葬が選ばれてきました。

遺体を塔の上に置き、ハゲワシなどの鳥が遺体を自然のサイクルの一部として処理します。

この方法は、地や火、水を汚さないという信仰に基づいており、自然界に対する配慮が反映されているそうです。

現代では、インドのムンバイなどに住むパールシー(ゾロアスター教徒の一派)が鳥葬を行っていますが、都市化の進展により鳥葬を行う場所や鳥の数が減少しており、一部では遺体の処理に新しい方法が試みられているそうです。

さて、バクー市内に戻ってお昼ご飯です♪

今回訪れたのはMari Vannaというロシア料理のお店!

ロンドンやニューヨークにも店舗を持つ、有名なお店だそう。

すごくオシャレな店内で、中庭も素敵!

この奥には子供のプレイエリアもありました。

オーダーしたのは、上の写真3番の「Bors」ボルシチ! 

ビーツのスープです。16マナト(約1450円)

そして、一番上のビーフストロガノフ!35マナト(約3200円)

ビーフストロガノフって白いんですね!茶色いものしか食べたことなかった・・

どちらも美味しかったです♪

ランチの後はカスピ海沿いの公園をお散歩。

最近までF1が開催されていたようで会場がまだ一部残っていました。

近くにあるモールに入ってみました。

スーパーに立ち寄り、アゼルバイジャン産のワインをお土産に購入♡

その後はホテルに帰って一休み。

夜はDolma RestaurantというYou Tubeで見かけた半地下の洞窟風レストランへ。

旧市街の近くにあります。このレストラン周辺の雰囲気も街歩きにとても良さそうでした!

中の様子はこんな感じ。生演奏もあっていて店内はとても広い!
(Instagramでも動画をUP予定!)

頼んだお料理はこちら。

まず。ラム肉のスープ 15マナト(約1400円) これはかなり濃厚でした!

再びドルマ。今回はブドウの葉ではなくてマッシュルームドルマ。

10マナト(約900円)

ビーフピラフ。17マナト(約1600円)

お肉系ばっかり頼んでしまいすぐ満腹になってしまいました。。

ビールもワインも美味しかったしとても良い雰囲気のお店でした♪

夜のアゼルバイジャンの街並み。

実質2日間のアゼルバイジャン旅、未知の国でしたがとても都会!綺麗!住みやすそう!

というのが正直な感想で、旅行先としてあまりメジャーではありませんがとってもおすすめできます♪

また行きたいなと思える国の一つになりました♡

ちなみに、今回行きたかったけど行けなかったところ。

①ヤナルダグYanar Dag、燃える山)

地中の天然ガスが亀裂から地表に漏れ出し、自然発火して丘の斜面が絶えず燃え続ける光景が見れる場所。

マサズィル湖Masazir Lake、ピンクの湖

塩分濃度が高く、特定の微生物(特に塩分を好む微細藻類)が豊富に生息しているため太陽の光を浴びると鮮やかなピンク色になるそう。

塩の産地としても知られています。夏季には特に色が濃くなり、美しいピンク色が際立つとのことでしたが、地元の人に聞くと「なにそれ!?」という反応だったので辞めました。 笑

以上、アゼルバイジャン旅行記でした!

次の記事からはジョージア編になります!

 

 

ABOUT ME
Dr.Haruka
ドバイ在住 ママ内科医のHarukaです。 5歳&3歳の子育てにも奮闘中! ドバイでの医療情報や子連れのお出かけ情報、ドバイ生活のリアルな情報をブログとして紹介していこうと思っています。 ドバイにお住まいの方、海外での生活に興味がある方に覗いてもらえると嬉しいです!

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