前回に引き続きルクソール西岸観光です。
『5歳&3歳子連れエジプト旅行記Vol.4』
ハトシェプスト女王総裁殿の次に訪れたのは王家の谷!
王家の谷は紀元前16世紀から11世紀頃にかけて造られた古代エジプトのファラオたちの墓地です。
最初の王家の谷の墓は、紀元前16世紀に新王国時代のファラオであるテーベ(現ルクソール)王国のトトメス1世によって自分の墓を隠す目的で造られました。
これまで王のお墓の多くが盗掘の被害に遭っていたことから大きな岩山の中にお墓を掘る形で造られたそうです。
また、岩山自体もピラミッドの形に似ていることからこの地が選ばれたと言われているそうです。
現在までに24の王墓を含む64の墓が発見されているそうです。
入場料は600EGP。入場券1枚で3つのお墓まで見ることができます。
ただし、ツタンカーメンのお墓を含むいくつかのお墓は別料金となっています。
私たちはツタンカーメンのお墓は見学せずにガイドさんオススメお墓を3つ見学しました。
ここでもカートに乗ります。
王家の谷の模型もあります。
まさかの英語と日本語の案内板。
遺跡の発掘調査には日本が協力しているそうです。
解説文も日本語のものがあります。
こちら今回ルクソール観光のガイドをして下さったムハンマド(通称:ハマちゃん)さん。
日本語ペラペラです。
ガイドさんはお墓の中に一緒に入れないので、写真を使いながら先に解説をしていただきました。
とにかく暑いです。
お墓の入り口はこんな感じ。
まず、RAMESES Ⅳ世(K.V.2)のお墓に。
K.V.とはKings Valleyの略で発見された順番に番号がふってあります。
お墓の中はとても明るいです。
壁一面にヒエログリフが描かれています。
およそ3200年前に書かれたものがこんなにくっきりと。
洞窟の中、室内なので保存状態がとても良いです。
このお墓は約120mあるそうですが割と見学しやすかったです。
次はMerenptah (K.V.8)のお墓。
入り口では係のおじさんがチケットに穴あけパンチで穴を1個開けてくれます。
1つのチケットで3つまで入れるので穴を開けてカウントしています。
こちらのお墓は135mと長いのに加えて階段とも違うスロープです。かなり滑りやすく過酷でした。
息子は行きたくないと言い出しガイドさんと外で待っていることに。
いちばん奥に石室があります。
この時点で足がガクガク 笑
壁画は一部白い線で復元されています。
私たちが入った中で一番大変だったお墓。高齢の方が要注意です。
続いてツタンカーメンのお墓の前で写真だけ撮りました。
唯一ツタンカーメンのお墓にはミイラが安置されているそう。
ツタンカーメンのお墓は比較的最近(1922年)発見されたこと、唯一盗掘の被害に遭ってあらず副葬品がそのままの状態で見つかったことからとても有名になったそうです。
ツタンカーメンは若くして亡くなっており、在位期間も短かったことから大した副葬品もないだろうと考えられ盗掘の被害に合わなかったのではないかと言われているそうです。
発見したのはイギリス人の考古学者ハワード・カーターという人で、王家の谷の近くには彼が住んでいた家も残されています。
最後はRAMESES Ⅸ世(K.V.6)のお墓へ。
こちらはすごく短いお墓でした。
お墓の長さ、大きさもいろいろで、ラムセス2世のお墓は約213mもあるそうです。(こちらは非公開だそう)
ファラオが統治を開始すると、お墓の建設は優先事項の一つとなり、その完成に向けて多くの資源や労力が注がれたそうです。
そのため、在位期間が長い人ほどお墓もどんどん長く深く掘られていくそうです。
ツタンカーメンのお墓がとても短いのも在位期間が短いためらしいです。
もう一つラムセス2世の妻ネフェルタリのお墓(王妃の谷にある)を見学したかったのですが、エジプトに行く直前で公開停止となったため入ることができませんでした。
保存状態の維持のため公開したり停止したりということがよくあるそうです・・
ネフェルタリのお墓は保存状態が最もよく壁画の色が当時のまま!?というほど綺麗に残っているそうなので、エジプトに行かれる方はぜひ行ってみてください!
砂に座ってしまった子供たち。
この地域の岩山は石灰岩でできているらしく砂漠の砂とは違います。
子供たちは砂まみれで真っ白。大人も抱っこすると黒や紺の服は真っ白になってしまいますので要注意。
とにかく暑いのでお水もしっかり持っていくことをお勧めします!
次回はメムノンの巨像です!